超音波検査(エコー)

どういう検査なのか?

エコー検査中です

超音波で体の中を見る検査です。

妊娠診断に代表されるようにお腹の中を見る検査のイメージが強いですが、心臓もきれいに見ることが出来ます。

心臓の大きさ、形だけでなく、実際の動きや、血液の流れを見ることも出来ます。
ただし、血液の流れを見るにはカラードップラーという機能がついた装置が必要です。

そこから何が分かるのか?

心臓のエコー像です

一番大きいのは、僧帽弁閉鎖不全症の確定診断が出来ることです。

その他、

  • 僧帽弁の状態
  • 心臓の壁の状態
  • 心臓の各部屋(左心房、左心室など)の大きさ
逆流が色付きで見えます
  • 心臓の動き
  • 逆流の程度

なども分かり、病気の有無だけでなく、病気の程度を判断するのにも大きく役立ってくれます。

検査のメリット・デメリット、得意・不得意は何なのか?

超音波検査には優れた点が多くあります。

  • 犬に優しい
    超音波検査の時は、犬は台の上で横になっていればOKです。
    特に痛みを伴いませんし、レントゲン検査のような被爆も無いため、犬に優しい検査です。
  • 心臓の形・大きさの判定に優れる
    超音波検査では、レントゲン検査では見えない、心臓の部屋、壁、弁など、心臓の内部まで観察出来ます。
    おまけにレントゲン写真は静止画になりますが、超音波検査では心臓が動いているところを生で見られます。
  • 血液の流れを見られる
    カラードップラーという機能がある装置なら、実際に僧帽弁からの血液の逆流を確認出来ます。

一方、デメリットを挙げるとするならば、

  • 肺水腫、不整脈などの検出は苦手
    肺の状態を見るにはX線検査の方が優れています。
    不整脈の検出には心電図検査が一番です。
  • いつでもどこでも検査出来るとは限らない
    超音波検査装置は高額なので、どの病院にもあるとは限りません。
    性能が高いものほど診断能力が高いですが、当然ながら装置の価格も上がるため、置いてある病院は更に少なくなります。
    検査に技術も必要なため、装置があっても誰でも検査が出来るとは限りません。
    以上から、心臓の超音波検査を希望する場合は、あらかじめ病院に「心臓の超音波検査は可能か?」とご相談されることをおすすめします。

という辺りでしょうか。
利点・欠点ともにありますが、上手く使えば非常に有益な検査です。



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