身体検査
どういう検査なのか?
愛犬を見たり、触ったり、音を聴いたりして体の状態をみる検査です。
いわゆる「獣医さんに診てもらった」は、大抵この身体検査のことを指します。
この身体検査は、診察の基本中の基本で、とても大事です。
身体検査をしないまま、いきなり他の検査(例えば血液検査)に進むべきケースはそうありません。
基本でシンプルなゆえに奥が深く、経験の差が表れやすい検査でもあります。
身体検査は「鼻先からしっぽまで」とも言われるように、くまなく全身を診ていく検査ですが、その中でも僧帽弁閉鎖不全症の子の場合、特に注意するのは、
- 体重・体格
- 心拍数
- 心音
- 呼吸数
- 呼吸の仕方
- 肺の呼吸音
- 顔つき
- 粘膜の色
- 首の血管
- 股の血管
などのポイントです。
何が分かるのか?
- 僧帽弁閉鎖不全によって出てきている症状
- 病気の進み具合
の情報が得られます。
どちらもとても大切で、これらによって
- 薬を使うか・使わないかの決定
- 薬の量の決定
をします。
検査のメリット・デメリット
メリットはたくさんあります。
- 簡単に行えて
- 大した器具も必要とせず
- 動物の負担も少なく
- 得られる情報はとても多い
という素晴らしい検査です。
逆に、デメリットはあまり思い当たりません。
特殊な場合を除いて、毎回実施される検査です。
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