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病院によって診断が違います

質問

9ヶ月の時に拡張型心筋症と診断されコメントを書いた者です。

その時から1ヶ月薬を飲ませ、昨日再診してきました。
血液検査では数値はよくなっていると、昨日はエコー、レントゲンは
撮りませんでしたが心臓病は間違いないと言われました。

購入したばかりだったのでショップに連絡したら
今日心臓専門の獣医に連れて行ってくれました。
診断結果はまったく異常なし。

あまりにも正反対な結果にビックリしています。
もちろん喜びはありますがショップの方が別の病院に連れて行ってくれなければ
飲ませなくてもいい薬をずっと飲ませていたのかと思うと・・・。

こんな病院によって診断がまるで違うことってあるのでしょうか?

心臓病と言われてもますます元気になるワンだったので・・。
それでも先生が診断した結果だからそうなんだと思っていました。
獣医との信頼関係がちょっと難しくなりました。

回答

まず、異常無しとの結果で良かったです。

僕は実際に診察をしておりませんし、そのやりとりを聞いたわけでもないので
その診断がどうだったかについてはお話しできる立場にはありません。
それをご承知の上で、お聞き頂けたらと思います。


まず、人間である以上ミスは起こりえます。

良い悪いの話ではなく、可能性として起こりえると言う事です。
もちろん最初に話したように、今回の診断がどうだったかは僕には分かりません。

ただ、もう一つ、とても多いと僕が感じているのが、

コミュニケーションのミス

です。

簡単に言うと、

「そんな事言っていない」
「そんな事聞いていない」

という類のものですね。

例を挙げましょう。

心臓病専門を掲げていることもあり、僕のもとには「心臓病と言われました」
という患者さんが良くいらっしゃいます。
自分で心臓病と診断はしないでしょうから、どこかの動物病院で言われた訳です。

そこで診てみると、「心臓は大丈夫!」という事が少なくありません。

「心電図をとったら心臓肥大と言われました。」
「レントゲンで心臓が大きいと言われました。」
「心臓から雑音が聞こえると言われました。」

と言われてやって来たらしいのですが、どこかで伝わり方の間違いが起こっているようです。

正しくは、

「心電図をとったら心臓肥大『の疑いがある』と言われました。」
「レントゲンで心臓が大きい『ように見える』と言われました。」
「心臓から雑音が聞こえる『ので心臓病の可能性もある』と言われました。」

のはずなんですね。
(もちろん程度にもよりますが)

心電図では心臓が大きくなっている事に関しては推定しか出来ませんし、
レントゲンで見える心臓の大きさも見ようによって幅が出ますし、
心雑音=心臓病ではありません。

『』で囲まれた部分が、伝わっていない事が多々あります。

それは獣医師が上手く伝えられなかったのかもしれませんし、
飼い主さんがその部分の認識を抜かしてしまったのかもしれません。

また、相手の事を考えた上で伝え方を変える事もありますから、
それが悪いように出てしまうケースも少なからずあると思います。

どちらにしろ、これは医療技術の問題と言うよりは、コミュニケーションの問題です。

そして、このコミュニケーションの問題で損をしている飼い主、動物、そして獣医師が
いかに多い事かと僕は常々思っています。

僕が犬の心臓病のホームページを作った理由の一つに、

「飼い主さんに情報を伝える事により、かかりつけの先生と話がしやすくなって欲しい」

というものがあります。

飼い主さんのお気持ちは良く分かりますし、考えを変えてなどとは申しません。
また、獣医師はプロですから、よりしっかりと伝える努力を怠ってはいけないと思います。

その上で、少し獣医師側の事情も汲み取って頂けると幸いです。

P.S.
それぞれの検査は何を見るのが得意なのか知りたい方はこちらをどうぞ

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