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気候と発作の関係は?

質問

今飼っているワンコ君は8歳で「僧帽弁閉鎖不全症」の中期〜末期と診断されました。

先日、お医者さんにみていただいたのですが
「台風の日は気を付けてあげてくださいね」
「今年、または来年の夏に最悪の事態が起こりえる事も考えておいてください」
とも言われてしまいました。

気候と発作は関係あるのでしょうか?

回答

管理人の伊藤です。
ご質問ありがとうございます。

ご質問の「天候と発作の関係」ですが、
どうも低気圧の時に症状が悪化する事もあるようです。

人の心臓病患者の発作は低気圧時に多いと言われていますが、
僕の知る限りでは犬でも同じなのかは分かりません。

ただ経験上、台風が来ると症状が悪化する患者さんを何例か見たというのと、
他の獣医さんからもそういう話を聞いた事がありますので
個人的には天候と症状は関係しているのではと思っています。

しかし、低気圧に有効な対応を僕は知りません。
そのため特別な対処法はお伝え出来ません、ごめんなさい。

ちなみに人では気温が低い時にも心臓病の症状が悪化する事があると言われています。
また逆に暑過ぎるのも心臓(のみならず全身)に負担がかかります。

夏場は気温がぐんと上がりますし、台風もやってきます。
その点を踏まえて獣医さんは

(普段に比べればリスクは高そうだから)気をつけて下さいね」

とおっしゃられたのだと思います。

ですが、それは「そういう一面もある」くらいに捉えれば良いと思います。
かかりつけの先生もきっとそういう意識だと思います。

細かい事を言っていけば、
「あれは心臓の負担」「これは心臓に良い」と色々挙げる事が出来ます。

でも良く考えていくと、リスクが高かろうが低かろうが、
どんな日だってやるべき事は一緒です。


「愛犬と楽しく暮らす」

これに尽きると思います。


生き物の命や天候は人間の力の及ぶところではありません。
我々は、自分の力の及ぶところでベストを尽くさなければなりません。

具体的にしてあげられる事は、この心臓病のホームページにも参考になるものがあるかと思いますので良かったらご覧下さい。

以上になります。
どうぞお大事になさって下さい。

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