病気が分かってから、どれくらい生きるの?
一概には言えません。
いつ、どんな状態で病気が発見されるかは様々です。
なので、余命は一概には言えません。
生存期間のデータはいくつか発表されていますが、
- あなたの愛犬が、そのデータの子たちと同じ重症度か分からない
- データはあくまで平均的な値で、個体差が大きい
ので、そのデータを当てはめようとする時はかなり注意が必要です。
実際、僕の診療経験からも、似た犬種、年齢、病気の重さにも関わらず、長生きする子や早く亡くなってしまう子がいたりと、個体差が大きいのが実際です。
それでも、あえて目安を言うならば
4~6歳ごろ
- 僧帽弁がおかしくなり始める。
- 血液の逆流も無いし、何の症状も無い。
7~9歳くらい
- 弁が閉まらなくなって血液の逆流が始まる。
- 心臓の雑音が出てくるため病院で発見される。
- 発見されてもしばらくは特に症状は無い。
- もしくは咳などの症状が出始める。
10~15歳くらい
- 病気が進行し、症状が重くなってくる。
- 心臓病かもしくはその他の病気で亡くなる。
のような感じが多いです。
ただ、あくまで目安ですので、参考程度に考えて下さいね。
「ウチの子は頑張ってるな!」と前向きになるのなら良いですが、「ウチの子は他の子より早く進行してる…」と落ち込むのなら、このサイトを作った意味がありませんので。
心臓病=絶望 ではありません。
これはとても大事です。
病気があっても、問題無く楽しく暮らす家庭をいっぱい見てきました。
心臓病を抱えながら平均寿命まで生き、死因は別の病気なんて例も見てきました。
飼い主のあなたができる事だっていっぱいありますし、どちらにしろ愛犬との時間は有限です。
落ち込んで暮らすよりは、前向きに暮らす方が有意義ですよね。
ちなみに個人的な印象ですが、飼い主が精神的に落ち着いている家庭は病気の進行が穏やかな気がします。
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