猫の心筋症の症状について解説します。
初期は無症状
猫が心筋症になっても、長らく無症状の期間が続きます。
いつから病気が見つかるか、進行の速さによっても違いますが、数年にわたることも珍しくありません。
無症状なので、飼い主も見た目からは気づけません。
猫自身、つらくも何ともないので、いつもどおり過ごします。
症状
呼吸困難
主に肺や胸のスペースに水が溜まることにより、呼吸がしづらくなります。
呼吸の回数が増えたり、頑張って呼吸をするようになったりします。
猫は普通は口を閉じて鼻で呼吸しますが、呼吸困難では口を開けて呼吸することもあります。
足が動かなくなる
心臓にできた血栓が飛んでいって足の血管に詰まると、急に足が動かなくなることがあります。
後ろ足を引きずって動いたり、足首をひねったような形で地面に足を着けたりします。
最初は痛みを伴いますが、しばらくすると痛覚もなくなり麻痺します。
ちょうど血栓が詰まったときに居合わせでもしない限り、普通は猫の動きがおかしくなってから気が付きます。
血液の流れ的に、ほとんどの場合は後ろ足ですが、たまに前足にも詰まることがあります(出典)。
突然死
心筋症の猫は元気にしていても突然お別れすることがあります。
肥大型心筋症の猫を2年間観察したある研究では、4.7%の子が突然死したと報告されています(出典)。
なにしろ突然のことなので原因が明確に分かることは少ないですが、重度の不整脈や、血栓が心臓や脳の血管に詰まって起こっているのではと言われています。
元気・食欲がない
心臓病に限った症状ではありませんが、調子が悪いと元気や食欲が低下します。
高齢の猫だと、もともとあまり動かなかったりして見極めが難しいですが…