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脈が少なくて不整脈?

質問

我が家には9歳になったばかりのヨーキーがいます。
1歳の時に痙攣発作を起こし検査をしたところ、脈が40〜50しかなく不整脈だとわかり、発作の原因かもしれないと言われました。

しかしこの9年間痙攣発作以外にこれといった症状もなく、
エコーも問題なかったので発作はてんかんではないかということになりました。
でも心臓が原因ではないとは言い切れないとも言われました。 

「この脈で生きてるのも不思議」とも言われましたが、こういうケースは他のワンちゃんにもあるのでしょうか?

今まで心臓が何も起きてないのが奇跡なのか…とても心配です。

解答

ご質問ありがとうございました。

今回頂いた情報だけですと、かなり推測を交えてのお話しになってしまいますが、
それをご承知して頂いた上で、という前提で回答させて頂きたいと思います。

まず、脈が本当に「いつも」40〜50回/分であれば、確かに少ないです

「いつも」と言ったのは、

発作を起こしてぐったりとなった状態では、脈がいつもより少ない場合がある

からです。

文章からは、いつも脈が少ないのか、発作の時だけ少なかったのかが
分からないので何とも判断しにくい点がありますが…

ただ脈が普通より少ない、もしくは少なめという程度でしたら、ほとんど問題になる事はありません。

大事なのは、

脈が本当に危険なレベルになるような、重大な病気(不整脈)があるか?

という点です。

そして治療を考えるのは、

重大な不整脈があって、なおかつ実際に症状が出るとき

がほとんどです。

超音波検査をしても問題が無くて、
昔の発作から8年間も何も起きていないというのであれば、
現在一番必要なのは心電図検査だと思います。
(もう実施されているかも知れませんが)

それで重大な不整脈が見つからないのであれば、
心臓の問題の可能性は低そうですし、治療も必要ないのでは?と僕は考えます。

ですから、文章のみからの判断ですが、飼い主さんが今思われているほど、
ご心配なさるような事はないかもしれません。

しかし、かかりつけの先生がおっしゃられた「心臓が原因ではないとは言い切れない」
というのも事実です。
(かかりつけの先生も心臓を第一には疑っておられないようですが)

生き物について、「こうである!」と言い切るのはそもそも不可能なのです。

そのため生き物を相手にする獣医師という職業は、
内心「大丈夫」だと思っていても、患者さんに安易にそれを伝えにくい面があります。
ちゃんと飼い主さんの事を考えてくれる、真面目な獣医さんほどそうなる場合があります。

そのギャップをいかに埋めていくかというのは、実は獣医学というより、

獣医師と患者さんのコミュニケーションの問題

だったりします。

このコミュニケーション、僕はとても重要であると考えています。

どれくらい重要だと考えているかと言いますと、
「獣医師と患者さんのコミュニケーション」をテーマにして飼い主さん向けに
セミナーをやった事があるくらいです。

すいません、話がそれてきました。

まとめますと、

もし、心拍数が低かったのが発作の時だけで、それ以来異常が特にないのであれば、
あまり心臓に関しては心配されなくても良いのでは?

という回答でした。

以上でお答えになりましたでしょうか?
何か不明な点がありましたらまた教えて下さいね。

飼い主さんと、愛犬が幸せになれる選択が出来るよう、お祈りしております。

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