用語集

医学用語は慣れない人には難解です。

獣医さんの説明がよく分からない理由の一つに、この
医学用語連発の説明
があります。

このサイトでは、出来るだけ医学用語を丁寧に解説したり、使わずに説明しようと心がけました。

しかし…それでも医学用語の嵐になってしまいました。
申し訳ありませんm(__)m
せめて理解の助けになるよう用語集を作りましたので、
分からない用語を調べていただけたらと思います。

内容は徐々に充実させていく予定です。

あ行

右心室(うしんしつ)

心臓の右側の部屋の一つ。
ここから肺に向かって血液が送り出される。

右心房(うしんぼう)

心臓の右側の部屋の一つ。
全身から戻ってきた血液を受け取り、右心室に受け渡す。

うっ血(うっけつ)

血液が一ヶ所に溜まってしまう状態。
血液の渋滞と考えると分かりやすいかも。

エコー

超音波検査装置、もしくは超音波のこと。

ACE阻害薬(えーすそがいやく、えーしーいーそがいやく)

心臓病のお薬。
心臓にもっと楽をしていいよと働きかけて休ませる薬。

か行

確定診断(かくていしんだん)

この病気だと確定できること。
確定ではないけれど恐らくこの病気でしょうという診断は仮診断、暫定診断などと呼ばれます。

カラードップラー

超音波検査において血液の流れを色で表す機能。
きれいに流れている血液は赤色や青色など一つの色で表されます。
一方で血液の逆流などが起きると、その部分はモザイクのように様々な色が混じって表示されます。
動物病院で「ここに逆流がありますよ」と言われて見せてもらうのは大抵このモザイクのところです。

さ行

左心室(さしんしつ)

心臓の左側の部屋の一つ。
ここから全身に血液を送り出す。心臓のポンプ機能の一番中心的役割。

左心房(さしんぼう)

心臓の左側の部屋の一つ。
肺から戻ってきた血液を受け取り、左心室に受け渡す。
左心室の働きを陰ながら支える黒子的存在。

三尖弁(さんせんべん)

僧帽弁とちょうど逆側の、右心房と右心室の間にある弁。
僧帽弁と同じく、心臓内で血液を一方通行にするために働く。
僧帽弁閉鎖不全症の子の中は、この三尖弁も一緒に駄目になっている子も多い。

酸素室(さんそしつ)

中に酸素を満たした小型の部屋。
動物をその中に入らせて、酸素吸入をさせる。
酸素テントと呼ぶ場合もある。

心臓弁膜症(しんぞうべんまくしょう)

僧帽弁などの心臓の弁がダメになって機能しなくなってしまう病気。
類義語 僧帽弁閉鎖不全症、僧帽弁逆流症

僧帽弁(そうぼうべん)

心臓の左心房と左心室の間にある弁。

僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)

僧帽弁がダメになって、ちゃんと閉じなくなってしまう病気。
類義語 僧帽弁逆流症、心臓弁膜症

僧帽弁逆流(そうぼうべんぎゃくりゅう)

僧帽弁がちゃんと閉じなくなってしまい、血液の逆流が起きている状態。
類義語 僧帽弁閉鎖不全症、心臓弁膜症

た行

対症療法(たいしょうりょうほう)

原因に対してどうこうするのではなく、目に見える症状に対して行う治療。
例えばカゼなら、カゼになった原因に対処するのではなく、鼻水や咳やくしゃみなどを止める治療をすることがこれに当たります。

聴診(ちょうしん)

聴診器という器具を使って体の音を耳で聴く検査。
心臓の音(心音)、呼吸の音、腸の動く音などを聞いて、動物の状態を判断する。

な行

は行

肺水腫(はいすいしゅ)

肺の内側から水が染み出してきて、肺が水浸しになった状態。
溺れて水を飲んだときと同じ状態なので、呼吸が非常に苦しくなる。

不整脈(ふせいみゃく)

心臓の脈のリズムが速すぎたり、遅すぎたり、不規則すぎたりとおかしい状態。
犬では正常でも不整脈が見られることがあります。
それは特に問題のない不整脈なのですが、このサイトで言っている不整脈というのはその他の「問題のある」不整脈のことを指しています。

ペットロス

ペットが亡くなること。
ペットロスのショックによって心身にいろんな異常が出る状態をペットロス症候群と言いますが、このサイトではそれもペットロスと呼んでいます。

βブロッカー(べーたぶろっかー)

心臓病のお薬。
比較的新しい薬で、頑張る心臓を休ませる効果を期待して使う。

保定(ほてい)

検査や処置のために、動物をおさえて特定の姿勢をとらせる事。
動物も人も安全に、そして処置がスムーズにできるようにするのが目的。
技術のある看護士さんは力に頼らず、上手く動物を落ち着かせて保定します。

ま行

や行〜

レントゲン検査(れんとげんけんさ)

正しくはX線検査。
X線の体をすり抜ける性質、フィルムを感光させる性質を利用して体の中を映し出す検査。


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