手術について

まだまだ一般的ではありませんが、僧帽弁閉鎖不全症は手術が可能な病気です。

どんな手術なのか?

具体的には、駄目になってしまった僧帽弁を縫ったりして修復します。
人間の医療のように人工弁に置き換える方法は、色々な問題が発生するため、ほぼ行われていません。

心臓の拍動を止めて行う、大掛かりな手術になります。
おまけに手術をする子は大抵重い心臓病の子ですから、それなりのリスクを覚悟する必要があります。

手術したからといって、変化した弁そのものが元通りになるわけではありません。
虫歯の治療をしても、元の歯には戻れないというようなイメージです。

ですが、手術が上手くいったときの効果は絶大です。
これまで結構多くの子に手術を紹介し、受けてもらいましたが(僕自身は外科はやっていません)、お薬だけではどうにも維持できない子が復活した例を何度も目にしてきました。

成功率は「何をもって成功とするのか」「どんな状態の子から得られたものなのか」によって解釈が変わりますが、日本のある施設からの報告によると、僧帽弁閉鎖不全症の手術が成功し、退院までいった率は90%を超えています。

実際に手術をするには問題がいくつかあります

僧帽弁閉鎖不全症の手術を行えるのは、ごく一部の動物病院だけです。
多くの動物病院では、手術をおすすめしたくても難しいという現状があります。

費用も高額で、内容や施設によって差がありますが、120~200万円くらいの金額はみておく必要があります。
飼い主側からすると高いでしょうが、これは人の心臓手術と比べても格段に安く、この料金ではなかなか利益が出ないそうです。



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