獣医師が伝える、犬に一番多い心臓病(僧帽弁閉鎖不全)の詳しい情報

太らせない

太らせない

太ると心臓の負担が大きくなる

というのは有名ですし、あなたもご存じだと思います。

「太っている方が良いんだ!」とまで言い切る人は少ないと思いますが、太った子の飼い主さんには「ふっくらしたくらいの方がかわいい」という意見の人もいます。

それは好みの問題なので構わないのですが、この「ふっくら」が、人によって全然違うのが問題です。
特に周囲に肥満が多いと、「ウチの子は周りとおんなじだから大丈夫♪」と安心しきっている場合があるので気をつけてくださいね。

また、太っていると認識していてもデメリットをあまり知らない人もいますので、一応説明しておきます。

太っていることのデメリット

太っていることのデメリットを挙げると以下のものがあります。

  • 心臓の負担が大きくなる
  • 身体をさわっても中がどうなっているか分かりにくい
  • レントゲンを撮っても中が良く見えにくい
  • 超音波検査をしても中が良く見えにくい
  • 結果として良い診断が出来ず、治療方法が決めにくい
  • それでも検査料金は同じ(もったいない)

心臓以外でもそのほかに…

  • 手術の麻酔が効きにくい、効いたら効いたでさめにくい
  • 色んな病気の原因になる
  • 太れば太るほど運動がおっくうになる
  • よってどんどん痩せにくくなる

ただし、程度の問題です。

ちょっと脅かすような表現をしてしまいましたが、 これはもちろん程度の問題です。

少し太ったくらいで突然心臓が悪くなりはしないですし、検査が出来なくなるわけでもありません。

むしろ最近ではちょっとぽっちゃりくらいの方が長生きするんじゃないかという話もあるくらいです。

また、ダイエットを気にしすぎて痩せすぎになってしまった例も見ました。
太るのも痩せるのも「○○過ぎ」までいってしまうのは考え物です。

愛犬の体型チェックの仕方

「ウチの子の適正体重は何kgでしょうか?」という質問も良く受けます。

体重というのは、増減の目安として使う分にはとても役に立ちます。
でも、例えば体重が5kgだとしても、

  • 肥満していて脂肪だらけの5kg
  • 運動で鍛えられて筋肉たっぷりの5kg

の両者ではまるで内容が違います。

おすすめなのは、体型をチェックする事です。
「適正体重」というと難しくなってしまいますので、

太りすぎても、やせすぎてもいなかったら正常

という気持ちで考えるのが一番やりやすいと思います。

体型チェックのポイントは3つあります。

  • あばら骨を触った感じ
    通常は、あばら骨がすぐに触れます。
    途中に少し脂肪の層があるかな…?というくらいならOKです。
    太ってくると皮下脂肪がついてくるので、骨の感触が分かりにくくなっていきます。
    逆に痩せすぎると、いわゆる「あばらが浮き出た状態」になります。
  • 背骨を触った感じ
    あばら骨とほぼ同じで、通常ならすぐに背骨が触れて、間に少し脂肪の層がある感触です。
    太ってくると背骨の感触がどんどん分かりにくくなります。
    やせてくると背骨が浮き出た状態になってきます。
  • 腰のくびれ
    上から覗いたときに腰のくびれがあるかどうかを確認します。
    太ってくると、だんだんくびれが無くなって一直線になってきます。
    さらに太ると、くびれどころか膨らみになる場合もあります。

毎日チェックする必要もありません。
2週間とか、1ヶ月おきくらいに触ってチェックしてみてください。
前と比べてどうなったかを考えれば、ごはんの量を決める参考にもなります。


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