僧帽弁とは
僧帽弁ってどれ?
ここで肝心の僧帽弁(そうぼうべん)の登場です。
僧帽弁はどこにあるかというと、左心房と左心室の間にあります。

僧侶のかぶる帽子に似ている弁なので
僧帽弁という名前が付けられています。
じゃあ、弁って何?
という疑問がわいてくるかと思います。
弁というのはひとことで言うと、
片側からしか開かないドア
と考えてくれれば大丈夫です。
なんでこんな弁というものが必要なのかというと、血液の流れは一方通行という大事なルールがあるからです。
この僧帽弁があるおかげで、
左心房 → 左心室
という血液の一方通行が可能になります。
僧帽弁はパラシュート
僧帽弁は腱索(けんさく)という糸でつながれたパラシュートみたいな形をしています。
腱索の根元は左心室にある乳頭筋(にゅうとうきん)という出っ張りにつながっています。

腱索が左心室側から僧帽弁を引っ張っている形です。
そのおかげで、
- 左心房から血液が入ってくるときは僧帽弁が開いて、
- 左心室から左心房には血液が戻らないように僧帽弁が閉まります。
ですから、この腱索や僧帽弁に問題が起こると血液が逆流してしまうんですね。
長らくお疲れさまでした。
慣れない方には大変なお話でしたね。
これでやっと僧帽弁閉鎖不全症のお話に入っていけます。
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