メンタルケア

心の問題も大事です。

精神的なストレスは、心臓だけでなく体調全てに影響を与えます。

あなたが、

  • 嬉しいことがあって、ウキウキしている時
  • 嫌なことがあって、落ち込んでいる時

どちらが体調が良くなりそうですか?
と考えてもらえれば、理解してもらえると思います。

また、たとえ体調が万全でも、精神的に病んでいたら幸せではありませんよね。
それは犬も同じです。

犬のストレスはどこからくるのか?

ストレスが大きい子は見て分かる場合があります。
表情がゆがんできます。
逆に精神的に健康な子の表情はとても明るいです。

でも、もともとマイナス思考で落ち込んでいる犬を、僕は見たことがありません。
多くの場合は、飼い主から受けるストレスによるものです。

愛犬を楽にしたいなら、まずあなたのメンタル面を見直す必要があります
あなたが暗いオーラを愛犬に送り続けていては、愛犬も明るくなりにくいんです。

とは言え、愛犬が病気になれば誰でも辛いと思います。
嫌な言葉や、イメージも浮かんでくると思います。

でも、愛犬には、明るく、優しく接してあげて下さい。
検査結果を気にするよりは、我が子の表情を気にしてあげてください。
どのごはんが一番かと右往左往するよりは、我が子をなでてあげる時間を作ってください。

  • 「大丈夫かな」よりは「大丈夫だよ」
  • 「かわいそう」よりは「お利口だね」
  • 「死なないで」よりは「大好きだよ」

という言葉をかけてあげてください。

証明は出来ませんが、そういう前向きな接し方をしている家庭の方がより長生きで、より幸せな暮らしをしている印象があります。

あなたが愛犬が苦しんでいるのを辛いと感じるように、あなたが悩み苦しんでいたら愛犬もきっと悲しみます

愛犬のためにも、あなたのためにも、あなたが幸せになって下さい。

心のケアだけで治るのか?

と言われれば、それは無いと思います。

しかし、多くの動物・飼い主を見てきて、この部分を無視するわけにはいかないとも強く感じます。
身体と心の健康、両方を考えなければ、愛犬とあなたが幸せになるのは難しいでしょう。

心の問題の重要さに注目する獣医さんは、たくさんおられます。
わずかな時間の中で、出来る限りのメンタルケアをしようと頑張る先生も知っています。

でも、多くの獣医さんは診察・検査・手術など、ひっきりなしで本当に多忙です。
おまけに大学の授業で心理学やカウンセリング技術を学ぶ機会もほぼありません。(僕の学生時代の話なので、今は違うかもしれませんが)
動物病院の診察では、なかなか心のケアまで手が回らないのが実情です。

しかし、最近はカウンセリングもかなり身近なものになってきました。
どうしても落ち込みから脱出できないという時は、カウンセラーの力を借りるのも良い方法だと思います。



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