こんにちは、獣医師の伊藤です。
今回は犬と猫の避妊去勢についてのセミナーのお知らせです。

あなたがもし上記に当てはまるなら、きっとお役に立てますので、どうぞ続きをお読みください。

避妊去勢はするべきか?

「避妊去勢って、どうなんですか?」
「した方がいいんですか?しない方がいいんですか?」

という質問は、「ワクチンってどうなんですか?」と並んでよく受けるものの1つです。

確かに、飼い主さんの立場からしてみれば、避妊去勢はやっぱり気になるテーマでしょう。

避妊去勢している子は周囲に珍しくないし、将来かかる病気が減るって話も聞いたことがあるし、なによりかかりつけの獣医さんも勧めてくるし、やった方がいいのかな。
でも、手術とか麻酔とか怖いし、それで死んじゃったらどうしようって思うし、自然なままの方が愛犬愛猫も幸せなんじゃないかと思うし、避妊去勢はむしろ有害で獣医さんがお金儲けのためにやっているなんて情報も見かけたし、本当に避妊去勢ってしなきゃいけないのかなあ…
結局、避妊去勢はした方がいいの?しない方がいいの?正しいのはどっち?

そう迷って悩む気持ちはよく分かります。

分かりますが、そのうえでお伝えしたいのが

「まず、その良いか悪いかという考え方を変えたほうが、良い結果につながりますよ」

という点です。

残念ながら、避妊去勢の正解なんてものはなく、場合によるとしか言えません。
「教えてください!今日はカレーを食べたほうが良いでしょうか?悪いでしょうか?」と聞かれたときと同じくらい、場合によります。

だって考えてみてください。
避妊去勢をすべきかどうかの判断って、

…どうでしょうか?
全て一律の答えなわけがないですよね。

何をしても、利点と同時に欠点があります。
良いことだけ起こる、悪いことだけ起こる、そんな選択肢など存在しません。
そして、その良いこと、悪いことは状況によって変わります。

だから、避妊去勢をするべきかどうかは、場合によるんです。

飼い主のあなたがするべきこと

しかし、「場合による」とだけ言われてハイおしまいじゃ困るはずです。
じゃあ具体的にどうしろと?ってなりますよね。

そこで僕があなたにおすすめさせていただくのは

避妊去勢のメリット・デメリットをちゃんと知ること

です。

まずは、避妊去勢でどんな良いことが期待できるのか、どんな悪いことが起こりそうなのかを知る。
メリットとデメリットをちゃんと理解して、その上で、あなたの状況や価値観に合わせて判断すれば良いんです。
それがある意味、あなたの場合の正解です。

しかし、ここで困った問題が浮上します。
それは飼い主さんの立場だと、なかなかちゃんとした情報が得られないという点です。

特にネットの情報は誰が言っているのかも不明、根拠も不明なものが大半です。
主張の中身も偏っていて、賛成派は避妊去勢の良い面ばかり強調し、逆に反対派は悪い面ばかりの結論ありきです。

避妊去勢に限った話ではありませんが、ネットでバランスの取れた情報にはなかなかお目にかかれませんから、冷静に判断したい飼い主さんほど困ってしまうと思います。

そこで、愛犬愛猫の避妊去勢について正しく学びたい飼い主さんにお届けするのがこのセミナーです。

「なるべく」中立のセミナーです

このセミナーでは最初から結論を決めてかかりません。
なるべく中立に避妊去勢について語ります。

「なるべく」と書いたのは、完璧な中立は実現不可能だからです。
むしろ「自分こそが中立であり、バランスがとれている!」と言い切れちゃう人の方が偏っているのは人生経験豊富な大人ならよくご存知だと思いますが、そんな意味を込めての「なるべく」だとお考えください。

その上で、あなたの判断材料としてお伝えしておきますが、そもそも僕に避妊去勢に対する立場上の利害はありません。

職業は獣医師をやっていますが、現在、避妊去勢手術はしていません。
避妊去勢に反対だからではなく、今は犬猫の心臓内科が専門なので、する機会がありません。
その昔の勤務医時代に手術をした経験はありますが、もう10年はメスを握っていません。

なので、僕はあなたに避妊去勢をすすめても、何の利益も得られません。
避妊去勢に反対しても、やっぱり利益はありません。

あくまで飼い主のあなたの立場から考えて、避妊去勢をどう考えるべきかをお伝えします。

獣医療の現場を踏まえた情報です

僕は現役の獣医師として、獣医療の現場で働いています。
避妊去勢をした子たち、しなかった子たちがどうなるのかを、直にこの眼で、しかも一般の人とは桁違いの数見てきています。
とくに僕は複数の動物病院で診察をしていますので、1つの動物病院、1つのエリアだけに偏った経験ではありません。

避妊去勢手術をした経験から、具体的に手術がどのように行われるのか、動物病院がどのような体制をとっているのかなどの実態を知っています。

すでに述べたように今は手術をしていませんが、獣医療の現場にいるので、今もバリバリ避妊去勢手術を行っている同僚の先生たちに実態や本音のところが聞ける立場でもあります。

あなたが一般の飼い主なら、上記の経験や状況を踏まえた話を聞ける機会は、そう多くはないんじゃないでしょうか。
避妊去勢をしたことがない、実態を知らない、現場を見てきていない人が、それっぽく話すのと比べてもらえば、このセミナーの価値が分かっていただけるんじゃないかと思います。

獣医学的にも突っ込みます

現場での経験はとても重要なものですが、それだけで全てを判断してはいけません。
なぜなら経験と同じくらいに、理論も重要だからです。

ここで言う理論は、いわゆる獣医学的な情報のことですが、これも飼い主さんの立場ではアプローチが難しいものの1つです。

たとえば

「犬が避妊手術をすると乳がんの発生を減らせる」

という話は、もしかしたらあなたも聞いたことがあるかもしれません。

でも、それだけの情報では足りません。

くらいは突っ込んで調べないと、避妊手術の判断材料としてどの程度役に立つ情報なのかは分からないですよね?

しかし、上記のレベルまで情報を得るのは大変です。
自分で学術論文を探して、入手して、読み込んで、理解して、その上で総合的に判断することが求められます。
多分、一般的に考えられているよりも、ずっとずっと多くの時間と手間とお金と技術が要求されます。
絶対無理とまでは言いませんが、おそらく大半の飼い主さんにとっては、事実上不可能と言っていいくらいのハードルの高さのはずです。

このセミナーは、普段から仕事として時間と手間とお金をかけて学術情報を読み解くトレーニングをしている僕が、あなたの代わりに避妊去勢の話の根拠まで調べ、噛み砕いてお伝えするものです。

避妊去勢セミナーの内容

以下のような内容をお伝えします。

避妊去勢手術とは、具体的に何をするのか?

正確な判断をするためには、正確な実態を知る必要があります。
しかし、あなたが医療関係者でもないかぎり、避妊去勢手術の実態を知る機会は少ないと思います。

たとえば

を知らなければ、避妊去勢手術の質や安全性をきちんと判断するのは難しいと思うのですが、いかがでしょうか?
このセミナーでは上記全てを含む避妊去勢手術の中身を説明します。

避妊去勢で愛犬愛猫の健康はどうなるか?

飼い主としてはやはり気になるのが、この健康面ではないでしょうか。
実は、避妊去勢が健康面に及ぼす影響については昔から現在までさまざまな研究報告が出ています。

例を挙げれば

など多岐にわたる報告がされています。

その報告の中の数値を抜き出して、「避妊去勢をすると、〜病の発生が○倍に増える!」とか「〜病に関しては○%も減る!」と伝えている情報もあるようですが、数値などの表面的な結果だけを見ていては物事を見誤ります。

などの点も同時に考え、結果をあなたの状況に合わせて解釈しなければ、良い判断はできません。
このセミナーでは、避妊去勢があなたの愛犬愛猫に与える健康上の影響を網羅するだけでなく、その情報が「どの程度」避妊去勢を考える上で考慮するべきかという点も踏まえて解説を行います。

麻酔や手術のトラブルは、本当は何がどれくらい起こりうるのか?

避妊去勢はほとんどの場合、手術という選択肢になり、麻酔や手術そのもののリスクが伴います。

飼い主の立場からすれば、麻酔や手術はイメージからして怖そうですし、不安を感じがちです。
おまけにネットで検索すれば、「麻酔や手術で事故が起こった!」「元気なうちの子が手術で亡くなってしまった!」などのショッキングな情報も飛び込んできたりして、ますます不安を持つのではないでしょうか。

しかし、実は避妊去勢に伴う麻酔や手術のトラブルについては、すでに調べられたデータが存在します。

「麻酔や手術に際して、具体的にどのような問題が、どれくらいの確率で起こりえるのか?」

について、僕自身の経験だけでなく、信頼度の高い研究報告をもとにして、麻酔と手術のリスクについて説明します。

最終的に避妊去勢手術を選ぶかどうかはあなた次第ですが、出どころも根拠も信頼性も不明なネットの書き込みを見て右往左往するより、まずはきちんとした調査の結果を知ったほうが、安心もできるし、後悔のない判断ができるのではないでしょうか?

飼い主ができる、避妊去勢手術の安全性を高める方法

さきほどの話と関連しますが、「何が麻酔や手術のリスクを上げるのか?」が分かっていれば対策が可能になります。

もちろん中には飼い主の立場ではどうしようもないものも含まれるため、何でも全て対策できるとは限りませんが、「やれることがあるなら知りたい」方のために、飼い主の立場でできる、麻酔や手術のリスクを下げる方法もお伝えします。

避妊去勢で性格や行動はどう変わるか?

避妊去勢が影響を及ぼすのは健康面だけではありません。
男性ホルモンや女性ホルモンの影響をイメージすればわかりやすいかもしれませんが、動物の性格や行動にも影響が及びます。

避妊去勢の是非を健康面だけで語る人もみてきましたが、個人的には、この性格や行動面の変化は、健康面に負けないくらい、下手をすれば健康面よりも大きなウェイトを占める判断材料だと考えています。

その重要性を反映してか、避妊去勢が性格や行動に与える影響についても、動物の行動学や心理学の観点から多くの研究報告が出されています。

このセミナーでは、それらの報告も踏まえ、避妊去勢によって

という観点から、話を進めていきます。

避妊去勢を取り巻く、いろいろな視点

個人的には、このセミナーの第一の目的は

「避妊去勢について、あなたと愛犬愛猫がもっとも幸せで満足のいく選択をするためのお手伝い」

だと考えています。

なので、まずは自分自身のことに集中していただきたいんですが、これだけ避妊去勢についてさまざまな情報や意見が乱れ飛ぶ状況ですと、

「自分とは違う価値観の人を理解でき、仲良くやっていける力」

も持っていないと、あなた自身や動物たちは幸せになりにくいとも考えています。

避妊去勢の話に限りませんが、ネット上では異なる価値観の人たちが、互いに相手を否定し、罵り合う姿をよく見かけます。
お互い自分の信念のもと、動物のために頑張っていて悪意はないのでしょうが、真に動物にとってより良い社会を目指したいのなら、まずは安易な否定で敵対し、内輪で争うよりも、自分と違う価値観を持つ相手の理解から始めるべきではないでしょうか?

繰り返しますが、このセミナーの第一の目的はあなたと愛犬愛猫自身の幸せです。
ウチはウチ、ヨソはヨソですから、まずはご自身の家庭に集中し、問題を解決して欲しいと考えています。

でも、せっかく学んでいただくからには、あなたには周囲の人とも上手くやっていける広い視野と価値観を身につけて帰っていただきたいとも思っています。

個人の枠を超えて、社会全体として避妊去勢を考えたときに、どんな視点がありえるのか?

よりバランス感覚をもった飼い主になっていただくため、そんなお話もしようと思います。




などのお話をする予定です。

ちなみに、眠くなるような専門用語の羅列と難解な理論のセミナーにはしません。

飼い主の立場でもよく理解できるように分かりやすく話すのは当たり前、さらに楽しく受講でき、避妊去勢について自分で判断するために必要な情報はしっかり仕入れて帰宅できる

そんなセミナーだとお考えください。

犬と猫の避妊去勢セミナー 詳細


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